アロマセラピーの注意事項
安全に安心してセルフケアで使うために
◎アロマセラピーって難しい?
なんだか専門的な知識が必要そうなアロマセラピー。
興味はあるけど自分で使うのは心配…という方も多いかと思います。
でも基本のルールさえ覚えれば大丈夫!
ここでは安心して自宅でセルフケアを楽しむために注意するポイントをお伝えします。
◎必ず天然精油100%のものを選ぶ。
ポプリ用の香料やフレグランスオイル(合成香料)、またはそれらが混ざっているものはアロマセラピーには使えません。必ず専門店や専門ブランドで出している100%精油のみのエッセンシャルオイルを使用してください。
◎原液を肌に付けない
天然100%のオーガニックアロマオイルでも、直接肌につけるのはやめましょう。
これは品質の善し悪しの問題ではなく、アロマオイルは大量のハーブから抽出した、濃度のとても高い凝縮されたものであるので、肌に刺激が起きたり、毛細血管から運ばれ体内に入った後に肝臓を通して解毒されるときに身体の負担になり得るからです。
トリートメントやアロマクラフトで皮膚に付ける時には植物オイルやアルコール、グリセリンなどに希釈しましょう。
希釈の濃度は成人の場合身体は1%、顔は0.5%程度です。使用前のパッチテストもおすすめです。
※ラベンダーとティーツリーのみ、ほんの少量を局所だけに使うのなら原液使用でも比較的安全です。
◎飲用しない
フランスではアロマオイルを飲用することもありますが、特別な訓練を受けた医師やセラピストのみが処方できる方法です。オイルの種類や連続使用で胃腸の粘膜を傷つけることもあります。
飲用するのはハーブでも充分です。ご家庭のセルフケアでのアロマオイルの飲用はやめましょう。
◎光感作に注意
ベルガモットやレモン、グレープフルーツなど柑橘系の皮から圧搾法で抽出したアロマオイルや一部のそれ以外のオイルには、太陽の光に当たるとシミや皮膚刺激の原因となる成分が含まれています。
以下のアロマオイルを肌に使用した時には紫外線に当たらないようにしましょう。
アンジェリカルート、オレンジビター、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、ライム、レモン
※厳密には柑橘系オイルでも使用濃度によっては心配ない場合もあるのですが、濃度まで覚えきれない場合にはさけた方がいいでしょう。
※ベルガモットベルガプテンフリーやオレンジスイート、柑橘系でも圧搾法ではなく水蒸気蒸留法で抽出されたものは光感作の心配はありません。
◎同じ種類のオイルを使い続けない
長期間にわたり同じ種類のアロマオイル使用し続けると、ある日突然アレルギーになったり、皮膚刺激を起こしたりする場合があります。
2週間使ったら3日休む。同じ目的の別のオイルにする(例:リラックスのためにラベンダーを使用→ゼラニウムやスイートオレンジと交代)、1回の量を少なくするためになるべく数種類をブレンドする、など工夫して同じものばかり使いすぎないようにしましょう。
◎妊娠中は?
妊婦さんでも安心して使える精油がありますので、その中から使用しましょう。
マタニティの間は嗅覚や肌が敏感になっているので濃度は普段の半分で。
【妊娠初期から使える精油】
ラベンダー、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ティートリー、ネロリ、フランキンセンス、ローズウッド
【妊娠6ヶ月から使える精油】
クラリセージ、サイプレス、ローマンカモミール、ジャーマンカモミール、ゼラニウム、ジュニパー、ユーカリ、サンダルウッド、マジョラム
【妊娠中に使用してはいけない精油】
アニス、アンゼリカ、オレガノ、キャロットシード、クローブ、シナモン、ジャスミン、スパイクラベンダー、セージ、タイムチモール、タラゴン、バジル、ラバンジン、ラベンダースーパー、レモングラス、レモンユーカリ
◎赤ちゃんや子供は?
基本的には生後1年まではアロマオイルは使わず、ハーブティーやハーバルウォーター(芳香蒸留水)で代用しましょう。
子供でも比較的安心して使えるアロマオイルはラベンダー、ティーツリー、オレンジスイート、カモミールローマン、ローズウッド、サンダルウッド、マートルなどです。
1歳からは大人の1/4濃度(0.25%)に薄めて、3歳〜10歳は1/2濃度(0.5%)で。
11歳からでもからだの大きさや体調などを見て薄めに使いましょう。
◎お年寄りは?
いろいろな機能が弱まってくるお年寄りにも、赤ちゃんや子供と同じく濃度を半分以下にして使用しましょう。またアロマオイルの香りになれない人もいるので、ご本人の意思を尊重して使いましょう。
◎保存方法
・直射日光や高温多湿を避け、冷暗所に保存しましょう。
真夏の暑い室内などでは冷蔵庫に保管したほうがよいでしょう。
・開封後はなるべく半年〜1年以内に使用しましょう。
・使用していない時にはキチンとふたを閉めましょう。
・子供やペットの手の届かないところに保管しましょう。
・火気の近くに保管しないようにしましょう。