ハーブの使い方いろいろ
ハーブティーやアロマオイルだけじゃない、暮らしへのハーブの取り入れ方
◎身体をあたためる、肌を整える
ハーブを飲んだり、食べたりするのは身体の内側からのケアですが、ほんのちょっとの一手間でハーブを外側のケアに使うこともできます。
おうちでのセルフケアに取り入れられる簡単な方法がたくさんありますので、ぜひ取り入れてみてください。
◎フェイシャルスチーム、手浴、足浴
【フェイシャルスチーム】
ドライハーブ大さじ2〜3杯を洗面器に入れ半分くらいまで熱湯を注ぎます。
充分にハーブの色や香りが出たらバスタオルを頭からかぶり、蒸気を顔に当てます。
ハーブの成分がたっぷりふくまれたスチームが血行の循環を促し、しっとりもちもちの肌に導きます。
洗顔後の素肌の状態で行うこと、お肌に直接ふれるものなのでオーガニックハーブを使うことをおすすめします。その後に化粧水やクリームのお手入れをすればいつもより浸透がいいでしょう。
おすすめのハーブ:色や香りが美しく、スキンケアの効果があるものが適しています。
ローズ、マローブルー、リンデン、ラベンダー、ローズマリー、カモミール、ネロリ、ジャスミンなど
【手浴】
フェイシャルスチームで使ったものに水を足し、手で触って気持ちのいい熱さに調整します。しばらく手を入れているとぬるく感じてくるので、最初は少し熱めに感じるくらいがいいでしょう。
両手をできれば手首まで浸し、しばらく温まります。手は意外に凝っているもの、血行を促進し手の疲れを取ります。また手には全身の反射区があり首や肩の凝り、目の疲れもほぐしてくれます。
【足浴】
手浴が終わったらまたお湯を足し温度を調節し、今度は足を浸します。できれば足首まで浸かりたいので大きなタライやバケツなどに入れ替えてもいいでしょう。
足浴をしながら温かいハーブティーを飲むと身体が汗をかきやすくなり、デトックス効果が高まりやすくなります。
◎ハーブチンキを作ろう
【ハーブチンキとは?】
ドライまたはフレッシュのハーブをアルコールに浸けて水溶性と油溶性、両方の成分を抽出した液体。変質しにくく長時間保存が効くため、西洋医薬がなかった時代のハーブ医はチンキを薬として処方していたと言われます。
【ハーブチンキの作り方】
ガラス瓶1/3までドライハーブを入れ、8分目くらいまでアルコールを注ぐ。
しっかり蓋をしめ、日のあたる窓辺などに置き1日1回瓶を振る。
1ヶ月経ったらハーブを漉し液体の方を原液とし遮光瓶に入れ冷暗所で保管する。保存期間は約1年。
アルコールは度数35度以上でウォッカやホワイトリカーなど色や香りにクセのないものが適している。
【ハーブチンキの使い方】
◎飲む 薬草酒として一日おちょこ1杯程度。
またはハーブティーに2〜3滴垂らす。アルコールに弱い人やお子さん、お年寄りはチンキを入れたハーブティーを熱してアルコールを飛ばしてから飲みましょう。
おすすめのハーブ:目的に合わせてなんでも。ブレンドもいいと思います。
◎化粧水を作る チンキ小さじ半分(2.5ml)精製水45mlを清潔な化粧水用ボトルに入れる。
グリセリン小さじ4分の一〜半分を入れてよく混ぜたらでき上がり。
とてもシンプルで肌の力を引き出す化粧水です。お好みで精油を5滴ほど加えてもいいでしょう。
保存は冷蔵庫で2週間以内に使い切りましょう。
おすすめのハーブ:ローズ、ラベンダー、カモミール、ネロリ、ジャスミン、マローブルー、リンデンなど。2〜3種類混ぜるのもおすすめです。
◎うがい薬 コップ1杯の水に対してチンキを2〜3滴垂らしてうがいをする。
抗菌、抗ウイルス作用のあるハーブが向いています。
おすすめのハーブ:ペパーミント、タイム、エキナセア、セージ、ユーカリ、ティーツリー、ラベンダーなど
◎マウスウォッシュ ハーブは昔から口腔のケアに使われてきました。チンキを一口くちに含みマウシュウォッユ代わりになります。爽やかで清涼感のあるハーブや昔から歯のケアに使われてきたハーブが向いています。
おすすめのハーブ:ペパーミント、セージ、クローブ、タイムなど
◎ルームスプレー チンキ20ml、精製水80mlをスプレーボトルに入れ、ルームスプレーにします。
お部屋にスプレーして空気の浄化に。キッチンや玄関、普段洗いにくいぬいぐるみやカーテンなどに吹きかけて使用します。(変色などがないか目立たないところでテストしてください)
抗菌作用のあるものや香りのよいものが向いています。保存期間は常温で約一ヶ月です。
おすすめのハーブ:ラベンダー、ペパーミント、タイム、レモングラス、オレンジピールなど
ハーブは病気の治療をするものではありません。
またすべてのハーブが万人に同じようにアウトは限りませんし、マタニティ中の方や子供に合うハーブもあります。どの使い方もセルフケアとしてご自分の責任で心地よいと思う範囲で体調をみながら行ってください。
保存期間や量は目安です。ハーブの種類や気温や保存条件によっても変わりますのでご注意ください。