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アロマセラピーの基礎知識

セルフケア、おうちで気軽に使うために

アロマオイルとは?

◎アロマオイルとは?

量販店や雑貨店、インターネット通販でも気軽に購入できるようになってきた『アロマオイル』。
安心しておうちで使うために、最低限の基礎知識だけは知っておきましょう。

【アロマオイル=天然の精油100%】

精油というのはハーブの花や葉、樹木、樹脂などに含まれている揮発性の香り成分です。
例えば森の中を歩いたときに感じる清々しい香り。ペパーミントの葉を揺らしたときに立ち上る爽やかな香り。これらは樹々や葉から揮発している精油の香りです。

主に水蒸気蒸留法と呼ばれる方法を用いて(※1)この精油成分のみを取り出したものをアロマオイル(正式には精油またはエッセンシャルオイル)といいます。ハーブの中に含まれる精油の量は種類によっても違いますがおよそ0.1〜3%前後。
そのわずかな精油だけを集めてアロマオイルを1本作るのには大量のハーブが必要です。
例えばローズの精油1滴に必要なバラはおよそ50本。
そう考えるとあの小瓶の中にどれほど貴重なハーブの成分が高濃度に凝縮されているかわかることでしょう。

【類似品、粗悪品に注意して!】

雑貨店や量販店では合成の香料を混ぜたり安価な抽出法で作ったアロマオイルも販売されているようです。そのようなものは自然療法のひとつであるアロマ「セラピー』には使用できませんので、必ず確かな品質を扱っている専門店で購入するようにしましょう。

また見た目もそっくりでいい香りのする『フレグランスオイル』は合成香料です。こちらも『セラピー』には使用できませんので注意してください。

※1・精油の抽出方法には他にも圧搾法や溶剤抽出法などがありハーブによって適した方法がとられています。

アロマセラピーとは?

◎アロマセラピーとは?

【歴史】

アロマセラピーは日本語にすると『芳香療法』と呼ばれる自然療法のひとつです。
アロマオイル(別名:精油、エッセンシャルオイル)の香りを嗅いだり、希釈したものを外用に使うことによって心身の調子を整えます。
ヨーロッパやアラビア地方では保湿などスキンケアを目的として伝統的に精油が使用され、1930年代にフランスで『アロマセラピー』として確立されました。日本には江戸時代に西洋医学と共に伝わり、欄引(らんびき)と言って精油を蒸留していたという文献があります。

【アロマセラピーのメカニズム】

アロマセラピーが心身に影響を与えるメカニズムは大きくわけると二つあります。
ひとつは『心地よい香りが嗅覚を通じて大脳辺縁系を刺激し自然治癒力を高める』という香りによる働き。
もうひとつは空気中に拡散された精油成分が呼吸により、または希釈した精油を皮膚に塗布(※2)することにより毛細血管を通じて体内に吸収される薬理作用の働きです。

【アロマオイルの作用】

例えば有名な精油のひとつラベンダーには「酢酸リナリル」「リナロール」「ラバンジュロール」などの成分が含まれています。このうち酢酸リナリルには鎮静作用や鎮痛作用などがあり、心身をリラックスさせてくれることがわかっています。
このように精油成分の中にさらにたくさんの有機化合物が集まり様々な作用を人間に与えます。